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zoom RSS 昭和36年度中央大学法ー法の入試問題の下線部の英文和訳問題

<<   作成日時 : 2013/05/14 16:13   >>

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昭和36年度中央大学法ー法の入試問題の下線部の英文和訳問題を載せる。


A good farmer is always one of the most intelligent and best educated men in our society. We have been inclined in our wild industrial development, to forget that agriculture is the base of our whole economy and that in the economic structure of the nation it is always the cornerstone. (1) It has always been so throughout history and it will continue to be so until there are no more men on this earth. We are apt to forget that (2) the man who owns land and cherishes it and work it well is the source of our stability as a nation, (3) not only in the economic but social sense as well.

【解答】
(1) 農業が全経済の基盤であり, それは国家の経済構造の礎石であるという事実は歴史を通じてずっと存在したし, この地上に人間が一人もいなくなるまでそのとおりであろう。
(3) 経済的な意味のみならず社会的な意味においても
(2) 土地を所有し, 大切にし, それをりっぱに耕作する人は国家としての安定の源泉である
 

↑問題と【解答】は、国立国会図書館にあった本をそのまま載せた。ただし、何という本であったかはあいにく記録し忘れた。なお、番号は間違っていたので、直して入力した。

【全訳】
 良い農民は いつも 私たちの社会で 最も知的で かつ 最も教育を受けた人々の1人である。 私たちはずっと私たちの狂乱した産業発展が性向的に好きだった その結果 農業が私たちの全体の経済の基礎であることと国の経済構造の中で それが いつも 基礎であることを忘れてしまった。 (1) それは 歴史の間 いつも ずっと そうであった そして それは この地球上に 人が 1人もいなくなるまで そう あり続けるだろう。(→農業が全経済の基盤であり, それは国家の経済構造の礎石であるという事実は歴史を通じてずっと存在したし, この地上に人間が一人もいなくなるまでそのとおりであろう。) 私たちは (3) 経済的意味だけでなく社会的意味においても(→経済的な意味のみならず社会的な意味においても)、(2) 土地を所有し かつ それを大切にし かつ うまく それを耕す人は 国家として 私たちの安定の源である(→土地を所有し, 大切にし, それをりっぱに耕作する人は国家としての安定の源泉である)ことを 忘れがちである。 

↑私が直訳に近い形で訳したもの。

【解説】
man [無冠詞で総称的に](動物と区別して)人。人間。
((用法:近年、この意味ではhumans, the humankindなどを用いる人が増えている))
Man is mortal. 人は死ぬべき運命である。 → 人は死を免れない。
Man cannot live by bread alone. 人はパンのみにて生きるにあらず。((聖書[ルカ伝]から))
man 可算名詞 (男女を問わず一般に)人。人間。(この意ではpersonなどを用いるのが一般的)
All men must die. すべての人は死を免れない。
What can a man do in such a case? こんな場合どうすればよいのだろうか。
wild 野生の。狂乱した。興奮した。
His eyes were wild with excitement. 彼の目は興奮して血走っていた。
inclined 傾向を示して。性行を示して。
The boy is mechanically inclined . その少年は性向的に機械が好きだ。

§46. 副詞的用法
 目的(〜するために), 原因(〜して), 結果(〜してその結果)などの意味を表す。
 We go to school (in order) to learn a lot of things. 〈目的〉
 I'm glad to see you all again. 〈原因〉 (みなさんにまた会えてうれしい)
 He lived to be ninety. 〈結果〉(彼は90歳まで生きた)
 To tell the truth, I don't like her. 〈独立用法〉(実を言えば, 私は彼女が好きではない)

注意 to speak frankly (率直に言って), to begin with(まず第一に)

↑『ELEMENTARY ENGLISH GRAMMAR』(1987年12月25日初版第1刷。1998年3月20日第2版第17刷。桐原書店)p 32

He awoke to find himself in a strange room.
彼は 1つの見知らぬ部屋の中で 彼自身を発見するために目が覚めた。
→ 彼は 目覚めて その結果 1つの見知らぬ部屋の中で 彼自身を発見した。
→ 彼は 目覚めると 自分自身が 見知らぬ部屋の中にいることに気がついた。
↑英文は、『ELEMENTARY ENGLISH GRAMMAR』(1987年12月25日初版第1刷。1998年3月20日第2版第17刷。桐原書店)p 33に載っていた英文和訳問題であるが、答えが載っていなかったので、答えは、私が作ったもの

cornerstone 基礎。礎石。
the cornerstone of the state 国家の柱石
throughout 〜 〜じゅう。〜間ずっと。
throughout my life 私の一生を通じて
He is apt to forget people's names.
彼は 人々の名前を忘れがちである。→ 彼は人の名前をよく忘れる。
work 経営する。耕す。
He is working his farm with fair success. 彼は 農場の経営にかなり成功している。
work the soil 土地を耕す
soil 土。土壌。土地。
fair 公平な。かなり良い。
a fair income 相当な収入
They not only broke into his office, but they stole some documents (as well).
= They didn't just break into his office. They stole some documents too.
彼らは彼の事務所に押し入ったばかりか書類まで盗んでいった。
stability 安定

↑私がつくったもの。特に出典を書いていないものは『新英和中辞典 第7版第2刷』(研究社。2003年5月)を参照した。

この大学入試で、1つの英文の中に2つの下線部があるのは、次の事情のためなのかもしれない。

参考】 翻訳上の誤りと英文和訳:

その息子が, 自分だけの他の才能はあるけれども親よりかなり知的に劣っている父親の英知に感銘を受けたことを私は覚えている」という文章を読んで何のことか分る人はいないであろう。

しかし, この文が
I remember being impressed by the wisdom of a father whose son was considerably less intellectual than his parent, though he had other abilities of his own.
に対する和訳答案として提出された場合はどうであろうか。

詳細に点検すると上記の訳文は英文に対し普通逐語訳として教えられる訳出上の条件はすべて満たしているのに, 全体としては意味不明なのである。

日本語だけを読んで分らぬものは訳とは言えない」という基準は, もちろん翻訳の適不適を判断するにあたって不可欠のものではあるが, この基準を適用して上の訳文を0点とし, 「私は昔, ある父親の賢さに感銘を受けた時のことを覚えている。その人の息子は独特な才能を持ってはいたが, 知力の点では親よりかなり劣っていた」のような答案を正しいとした場合, 正解のために必要な特別な訳出法は, 大学入試以前のどこでいつ誰が教えることになっているのだろうか。

高校で現在使われている教科課程にはその記載は全くない。

いや, ごく一部の事項にしかあてはまらぬ経験則を除いてはその種の訳出法自体が体系的に開発されておらず, ペーパーテストの根拠となりうるような普遍性を持った法則は存在しないのである。

正誤よりも巧拙が問題となる翻訳という作業では個々の訳文について「上手」か「下手」かを論評することはできても, 千枚, 二千枚の答案を統一的な基準で客観的に評価することは不可能に近い。

このような事情の暗黙の帰結として, 現在の大学入試の英文和訳は, 特別に無神経で出題にあたり採点上の考慮を一切していない大学や, はじめから受験生の学力に何の期待も寄せていない大学など, 一部少数の学校を除けば, ある程度以上複雑な英文, 直訳的な訳では何のことか分らなくなってしまう英文の全体を訳させることは注意深く避けられている。

本書でもたとえば問題〈14〉(p.48)で
You have to choose which of the many possible uses to which you could put the same materials or the same time is the one you prefer, in the knowledge that the price you pay consists of all the other alternatives you have thereby given up.
の全体の訳を求める代わりに, これを2つの下線部に分割しているのはこのためである(〈7〉, 〈9〉, 〈32〉の各問も参照)。

下線部を和訳せよ」というとき, その意味は「下線部の文法構造とその場面での単語の意味を示せ」という以上に出ないのが普通であり, 従属節が複雑に錯綜する英文において英語と日本語の構造の差から生ずる翻訳上の問題は, 東京大学まで含めて一般の大学入試の対象にはなっていない。

従って大学入試の英文和訳に関するかぎり, 名訳をねらう結果, 原文から大きく離れて空振りに終ることを受験生は警戒するべきであるというのが筆者の見解である。

個々の場合については, 本書の中で筆者が問題に付した解答例と, 部分ではなく全体を訳している「大意」中の訳文を読みくらべることで, 入試で要求される訳と, 試験を離れて実際に通用する訳の差を知ってもらいたい。〜

↑『英文和訳演習 上級篇』(伊藤和夫。駿台文庫。1984年4月3日初版第1刷発行。2002年5月25日初版第35刷発行) p 117, 118
読みやすいように、改行を変更した。

なお、伊藤和夫氏は、この後、参考として、「実際の入試問題のうちやや無理と思えるものの下線部」の事例として、慶応大学文学部の入試問題と、一橋大学の入試問題を取り上げ、それぞれ、「A.意味の不明な答案例  B. passibleな答案例 C. 分り易い翻訳例」(それぞれ, 文法的構造や語彙の点での誤解は含まれていない)を示している。


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