Transition

アクセスカウンタ

zoom RSS 昭和42年度茨城大の入試問題の総合問題

<<   作成日時 : 2013/05/07 21:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

昭和42年度茨城大の入試問題の総合問題を載せる。

次の英文を読んで設問(AーB)に答えよ。
 The Bible in the Authorized Version is the greatest piece of literature in English. In evidence of that there is, first of all, its influence on the language. (a) Few of our writers have missed the good fortune to be inspired by it to their own benefit. It does not matter that some of our writers have steeped themselves in the forms of expression used in the Bible while others have only dipped in them. (b) Many writers have been influenced by these forms of expression none the less profoundly for having undergoing their influence only at second hand. The beauty of those forms of expression is felt at first contact. (c) With those of Shakespeare, they have come to constitute the fountainhead, so to speak, of oral English. Generations ago they passed into the vocabulary of ordinary men and women, and, (d) they have remained the foundation of their vocabulary down to the present day.


設問 A 下線の部分(a)ー(d)を和訳せよ。

B 次の下線の語は何を指すか。
1. In evidence of that there is, ・・・
2. first of all, its influence on the language.
3. It does not matter ・・・
4. dipped in them.
5. With those of Shakespeare, they have come ・・・


【解答】
A. (a) イギリスの作家の中で, 聖書によって自己の利益になるような刺激を受ける幸運に浴さなかった者はほとんどない。
(b) 多くの作家は, 聖書の表現形式の影響を間接に受けただけであるが, それでもなおそれによって深刻な感化を受けたのである。
(c) シェイクスピアの表現形式とならんで, 聖書の表現形式は口語体の英語のいわば源泉をなすようになった。
(d) その表現形式は今日に至るまでずっと普通の人々の語いの基礎になっている。
B. 1. 前文(The ・・・ English)の内容
2. the Bible in the Authorized Version
3. that以下の名詞節
4. the forms of expression used in the Bible
5. those forms of expression

↑問題と【解答】は、国立国会図書館にあった本をそのまま載せた。ただし、何という本であったかはあいにく記録し忘れた。また、昭和42年ごろの茨城大学の英語の大学入試では、Shakespeareをシェイクスピアと書くというルールがあったようだ。なお、原文には前文(The ・・・ English)の内容と書いてあったが前文(The ・・・ English)の内容と入力した。

私が作った解答
B. 1. The Bible in the Authorized Version is the greatest piece of literature in English.
3. that some of our writers have steeped themselves in the forms of expression used in the Bible while others have only dipped in them


【全訳】
欽定訳聖書の聖書は イギリスの文学の最も偉大な作品である。その証拠に まず第一に 言語の面での その影響がある。我々の作家のほとんどは 彼ら自身の利益へ それによって 刺激されるための幸運を逃したことがない。(→イギリスの作家の中で, 聖書によって自己の利益になるような刺激を受ける幸運に浴さなかった者はほとんどない。) 我々の作家に聖書で使われている表現形式に自分自身を没頭させたことがある者がいる その一方で ちょっと聖書の表現形式を見たことがあるだけの者がいることは問題ではない。多くの作家たちは 間接にだけ それらの影響をずっと受けてきたことのために それでもなお 深刻に こうした表現形式によって ずっと影響を与えられてきた。(→多くの作家は, こうした表現形式の影響を間接に受けただけであるが, それでもなおそれによって深刻な感化を受けたのである。) そうした表現形式の美は 最初の接触で感じられる。 シェイクスピアのそうした表現形式といっしょに、それらは いわば 口語の英語の根源を構成するようになってしまった。(→シェイクスピアの表現形式とならんで, 聖書の表現形式は口語体の英語のいわば源泉をなすようになった。) 何世代も前 それらは 普通の男たちと女たちの語彙になった、そして、それらは現在に至るまで ずっと 彼らの語彙の基礎のままである。(→その表現形式は今日に至るまでずっと普通の人々の語いの基礎になっている。)    

↑私が直訳に近い形で訳したもの。

【解説】
authorize 権威(権限)を与える
the Authorized Version 欽定訳聖書
欽定訳聖書:1611年(慶長16年)英国王James1世の裁可により編集発行された英訳聖書
piece 1編の作品
a fine piece of Rembrandt レンブラントの傑作
inspire 鼓舞する。激励する。刺激を与える。
His brother's example inspired him to try out for the football team.
彼の兄の例は 彼に そのフットボールチームのために出てみることを刺激した。
→ 彼は兄の例に刺激されフットボールチームの選抜テストを受ける気になった。
try out ((米))出てみる
He tried out for the swimming team.
彼は その水泳チームのために出てみた。 → 彼は水泳チームの選抜に出場してみた。
miss 逃す
miss a chance to see a movie 映画を見る機会を逃す
steep 没頭させる
dip ちょいとのぞく
dip into a newspaper 新聞をちょっと読む
matter 問題となる。重要である。
What does it matter? それがどうしたと言うのだ(かまうものか)。
He is good at sports, while I am hopeless.
彼はスポーツが得意だ、その一方で私は絶望的だ。 → 彼はスポーツが得意だが、私はぜんぜんだめだ。
form 形式。形態。表現形式。
none the less = nonetheless それでもなお。それにもかかわらず(nevertheless)。
nevertheless それにもかかわらず。それでも。
He was very tired; nevertheless he went on walking. 彼はとても疲れていたが、それでも歩き続けた。
He was very naughty, nevertheless I like him. 彼はとてもわんぱくだが、それでもやっぱり好きだ。
naughty いたずら好きな。わんぱくな。
at second hand 間接に。また聞きで。
profoundly 甚大に。心から。
contact 接触
fountainhead 源泉。根源。
men and women 男と女
pass なる。変化する。変形する。
Daylight passed into darkness. 昼間の明るさがやみに変わった。
remain ままである。
They remained friends.

↑私がつくったもの。特に出典を書いていないものは『新英和中辞典 第7版第2刷』(研究社。2003年5月)を参照した。

設問Bがあるので、昭和42年(1967年)ごろの茨城大学の英語の入試問題作成者は、下線部中の代名詞の訳出をひとつひとつ名詞に置きかえる必要がないと考えていたことがわかる。

下線部中の代名詞の訳出:

下線部を訳せ」という設問の意味は, 「全文を訳すとき下線部がどうなるかを示せ」ということであって, 「下線部の内容を前後の部分を含めてできるだけ詳細に説明せよ」ということではないから, その内部の代名詞をひとつひとつ名詞におきかえる必要はない。

特に, 代名詞の受ける名詞に修飾語がついている場合, これを全部加えて訳すために1語の代名詞に対する訳が1行をこえるような答は, 訳とは言えなくなっている。

ものを受けるtheyを「彼ら」と訳すのは誤りだし(→p. 7), 誤解の恐れがある場合, 代名詞を名詞におきかえることもあってよいが, その際もあくまで簡単な表現にとどめるべきである。

最近の入試問題の下線部訳で, 個々の代名詞に関し, 「さすものを明らかにして訳せ」という設問が多くなってきているのは, その種の指示がない場合には代名詞は代名詞のままでよいと出題者が考えていることを示すものである。

具体的には本書の中で筆者がそれぞれの問題に付した解答の中での代名詞の扱いを検討してもらいたい。

INDEXの「代名詞の訳出」参照。

↑『駿台受験シリーズ 英文和訳演習 中級篇』(伊藤 和夫 著。駿台文庫。1983年9月22日初版第1刷発行。2000年2月21日初版第39刷発行)p5
 読みやすいように、改行を変更した。

ちなみに
ジェームズ1世の在位:1603年(慶長8年)〜1625年(寛永2年
チャールズ1世の在位:1625年(寛永2年)〜1649年(慶安2年
清教徒革命で1649年(慶安2年)に処刑された国王:チャールズ1世
徳川家光が江戸幕府第3代将軍であった期間:1623年(元和9年)〜1651年(慶安4年

である。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
昭和42年度茨城大の入試問題の総合問題 Transition/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる