Transition

アクセスカウンタ

help RSS Crime in the United Statesは、「米国における犯罪認知件数」と訳す。

<<   作成日時 : 2011/02/07 02:40   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

Crime in the United Statesは、「米国における犯罪認知件数」と訳す。

それを論証する。

FBIのサイトである

http://www2.fbi.gov/ucr/cius2009/data/table_01.html

Table 1には

Crime in the United States
by Volume and Rate per 100,000 Inhabitants, 1990–2009
があり、Murder and nonnegligent manslaughterとMurder and  nonnegligent manslaughter rateだけ並べると

1990 23, 438 9.4

1991 24,703 9.8

1992 23, 760 9.3

1993 24, 526 9.5

1994 23,326 9.0

1995 21,606 8.2

1996 19,645 7.4

1997 18, 208 6.8

1998 16, 794 6.3

1999 15,522 5.7

2000 15, 586 5.5

2001 16,037 5.6

2002 16, 229 5.6

2003 16, 528 5.7

2004 16, 148 5.5

2005  16, 740 5.6


法務省の『犯罪白書』の
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/56/image/image/h008001008h.jpg
の『資料 1-8 殺人・窃盗 各国における認知件数・発生率の推移』(1988年〜2007年)
から、米国の殺人のみ抜き出すと、次のようになる。

ちなみに、認知件数・発生率の順である。

1990 23, 438 9.4

1991 24,703 9.8

1992 23, 760 9.3

1993 24, 526 9.5

1994 23,326 9.0

1995 21,606 8.2

1996 19,645 7.4

1997 18, 208 6.8

1998 16, 794 6.3

1999 15,522 5.7

2000 15, 586 5.5

2001 16,037 5.6

2002 16, 229 5.6

2003 16, 528 5.7

2004 16, 148 5.5

2005  16, 740 5.6


数字が完全に一致していることがわかる。

法務省の犯罪白書の米国の出典がCrime in the United Statesであるから、当然である。

以上より、Crime in the United Statesは、「米国における犯罪認知件数」と訳すことがわかる。

【ここまでのまとめ】

Crime in the United Statesは、「米国における犯罪認知件数」と訳す。

一般的には、認知件数=発生件数と認識されているから、「米国における犯罪発生件数」と訳してもいい。


したがって、『Crime in New York by Year』は、「年ごとのニューヨークにおける犯罪」と訳すことがわかる。

City-Data. comの 『New York, New York』
http://www.city-data.com/city/New-York-New-York.html

『Crime in New York by Year』(年ごとのニューヨークにおける犯罪)
には

Type 1999 2000 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
Murders 671 673 587 597 570 539 596 496 523 471
per 100,000 9.0 8.7 7.3 7.4 7.0 6.6 7.3 6.0 6.3 5.6

と書かれている。

和訳してみよう。


【殺人認知件数(殺人発生件数)】

1999年のニューヨーク:671件

2000年のニューヨーク:673件

2002年のニューヨーク:587件

2003年のニューヨーク:597件

2004年のニューヨーク:570件

2005年のニューヨーク:539件

2006年のニューヨーク:596件

2007年のニューヨーク:496件

2008年のニューヨーク:523件

2009年のニューヨーク:471件





殺人発生率
(=人口10万人当りの殺人認知件数の割合


1999年のニューヨーク:9.0

2000年のニューヨーク:8.7

2002年のニューヨーク:7.3

2003年のニューヨーク:7.4

2004年のニューヨーク:7.0

2005年のニューヨーク:6.6

2006年のニューヨーク:7.3

2007年のニューヨーク:6.0

2008年のニューヨーク:6.3

2009年のニューヨーク:5.6




さて

http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/538936/

それに対して人口800万人のニューヨーク市の2007年の殺人発生件数:494件は「殺人被害者数」であるように思われます。

と書いてある。

494件と496件は、ほんの2件しか異ならない。

おそらく、後の年度に修正されたのだろう。

犯罪統計では、そのような修正はよくあることである。

それに

「ニューヨークのブルームバーグ市長の2007年末の発表によると、
2007年にニューヨーク市内で発生した殺人事件の被害者数が500人を割り、
過去最低レベルにまで減少した。 さらにブルームバーグ市長は、
「2002年の終わりには、過去40年で初めて、ニューヨーク市で殺害された人が
600人を切った。その後4年間、600人以下を維持してきた」と発表しています。 」


http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/538936/


の「被害者数」を、「殺人認知件数」に置き換えれば、上の表と一致する。

和訳の間違いでなければ、市長が間違えたのだろう。

なぜ、市長は間違えたのだろうか。

それは、英語で見てみるとわかる。

Type 1999 2000 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
Murders 671 673 587 597 570 539 596 496 523 471
per 100,000 9.0 8.7 7.3 7.4 7.0 6.6 7.3 6.0 6.3 5.6


per 100,000に着目しよう。

分母は、10万人である。

つまり、分母は人数である。

当然、分子も人数であると、市長は錯覚したのだろう。

日本の犯罪白書のように、「認知件数」と書いてくれないので、市長がそのように錯覚してもおかしくない。

そして、検挙されない者もいるから、加害者の人数であるわけがない。

したがって、分子は、被害者の人数であると、市長は錯覚したのだろう。

まして、市長は、政治家である。

政治家は、役所の公務員でなく、素人なので、こういう勘違いをしてもおかしくないのである。


勘違いした者は、ブルームバーグ市長でなかったようである。


【まとめ】

ニューヨークのブルームバーグ市長の発言が間違っていた。

勘違いした者は、ブルームバーグ市長でなかったようである。

やはり、「被害者数」でなく、「殺人発生件数」=「殺人認知件数」だった。



なお、今回、この問題を解決するに当って

イーストセントルイス』の

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9

イーストセントルイス市の犯罪発生率は全米最悪の水準である。2007年の連邦捜査局のデータによると、イーストセントルイスの殺人発生率は人口10万人あたり101.9件を記録し、ゲーリー(73.2件)、カムデン(53.2件)、ヤングスタウン(51.5件)、デトロイト(45.8件)、ボルチモア(45.2件)、コンプトン(38.5件)、ワシントンD.C.(30.8件)といった殺人で悪名の高い都市における発生率をしのぐ。また、強姦発生率は人口10万人あたり250件を超える。

以下は、モーガン・クイットノー社の「全米の危険な都市」ランキングにおいて集計対象となっている6犯罪について、イーストセントルイス、セントルイス、およびニューヨークでの発生率を比較した対照表である[3]。なお、ニューヨークの犯罪発生率は全米の平均程度であり、ここでは対照として載せてある。


とその出典が大いに参考になった。

そういう点では、謝意を示したい。

ちなみに、このブログ記事は
http://supplementary.at.webry.info/201102/article_1.html
に密接に関連している。

【追記】

ニューヨークのブルームバーグ市長の発言を正しくすると、下記のようになる。

上のブログ記事で、ニューヨークのブルームバーグ市長の発言とされている箇所を正しくすると、下記のようになる。

「ニューヨークのブルームバーグ市長の2007年末の発表によると、
2007年にニューヨーク市内で発生した殺人事件の認知件数が500件を割り、
過去最低レベルにまで減少した。 さらにブルームバーグ市長は、
「2002年の終わりには、過去40年で初めて、ニューヨーク市の殺人事件の認知件数が
600件を切った。その後4年間、600件以下を維持してきた」と発表しています。 」


【さらに追記】

http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/51518805.html#comments
にコメントしたところ、管賀江留郎氏から指摘があったので、直した箇所がある。


ニューヨーク市の殺人事件の数、2007年は過去最低の見通し
2007年 12月 27日 14:04 JST

[ニューヨーク 26日 ロイター] 米ニューヨーク市でことし発生した殺人事件の発生件数は12月下旬の時点で500件を下回っており、1年間の殺人事件件数が件数の記録を取り始めた1963年以降で最も低くなる見通しであると分かった。同市のレイモンド・ケリー警察本部長とブルームバーグ市長が26日、当地で会見して発表した。

 警察当局によると、現時点での殺人事件件数は484件。昨年1年間では596件だった。

 ニューヨーク市における殺人事件件数は1990年の2245件がピーク。2001年以降は、約4分の1減少した。

 米連邦捜査局(FBI)のデータによると、ニューヨークの犯罪発生率は2002年以降、全米10都市の中で最も低く抑えられているという。


http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-29540220071227

こちらでは、件数で表現されている。

勘違いしたのは、ブルームバーグ市長ではなく
http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/538936/

「ニューヨークのブルームバーグ市長の2007年末の発表によると、
2007年にニューヨーク市内で発生した殺人事件の被害者数が500人を割り、
過去最低レベルにまで減少した。 さらにブルームバーグ市長は、
「2002年の終わりには、過去40年で初めて、ニューヨーク市で殺害された人が
600人を切った。その後4年間、600人以下を維持してきた」と発表しています。 」

が作られるまでのどこかの時点で関わっただれかである。

それが、だれなのかは、私には、よくわからない。

以上、訂正しておく。

管賀江留郎氏には、的確な指摘を頂いたので、謝意を示す。

【追記】(細かいことをいろいろと書いておく。)

ここ以降は

City-Data. comの 『New York, New York』
http://www.city-data.com/city/New-York-New-York.html

『Crime in New York by Year』(年ごとのニューヨークにおける犯罪)の

Type 1999 2000 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
Murders 671 673 587 597 570 539 596 496 523 471
per 100,000 9.0 8.7 7.3 7.4 7.0 6.6 7.3 6.0 6.3 5.6

のMurdersが、Murder and nonnegligent manslaughterと一致することを論証する。

細かいことであるので、そういう細かいことに興味がない人は無理して読まなくてもいい。

http://www.fbi.gov/

STATS&SERVICESにカーソルを合わせる。

Crime Statistics/UCRをダブルクリックする。

http://www.fbi.gov/stats-services/crimestats

Uniform Crime Reportsの2009をダブルクリックする。

http://www2.fbi.gov/ucr/cius2009/index.html

Violent Crimeをダブルクリックする。

http://www2.fbi.gov/ucr/cius2009/offenses/violent_crime/index.html

City Agencyをダブルクリックする。

http://www2.fbi.gov/ucr/cius2009/offenses/standard_links/city_agency.html

Offense data by city agency
Table 8, "Offenses Known to Law Enforcement, by State by City, 2009"

http://www2.fbi.gov/ucr/cius2009/data/table_08.html

New Yorkをダブルクリックする。

http://www2.fbi.gov/ucr/cius2009/data/table_08_ny.html

Table 8
NEW YORK
Offenses Known to Law Enforcement
by State by City, 2009
New YorkのPopulationが8,400,907がであり、
Murder and
nonnegligent
manslaughter
が471であることがわかる。

Data Declarationをダブルクリックする。

http://www2.fbi.gov/ucr/cius2009/data/table_08_dd.html

Offenses Known to Law Enforcement
by State by City, 2009
The FBI collects these data through the Uniform Crime Reporting (UCR) Program.

General comment
This table provides the volume of violent crime (murder and nonnegligent manslaughter, forcible rape, robbery, and aggravated assault) and property crime (burglary, larceny-theft, and motor vehicle theft) as reported by city and town law enforcement agencies (listed alphabetically by state) that contributed data to the UCR Program. (Note: Arson is not included in the property crime total in this table; however, if complete arson data were provided, they will appear in the arson column.)

と書かれてあり、アメリカ合衆国の基準で2009年のニューヨークのMurder and nonnegligent manslaughterが集計され、471であったことがわかる。

これは

City-Data. comの 『New York, New York』
http://www.city-data.com/city/New-York-New-York.html

『Crime in New York by Year』(年ごとのニューヨークにおける犯罪)
と一致する。

2005年〜2008年も、同様に調べたら一致した。

したがって、このサイトは、FBIのサイトと同様、アメリカ合衆国の基準で集計されたものであることがわかる。

したがって
City-Data. comの 『New York, New York』
http://www.city-data.com/city/New-York-New-York.html

『Crime in New York by Year』(年ごとのニューヨークにおける犯罪)のMurdersはMurder and nonnegligent manslaughterのことであり、その集計は
「謀殺(murder)及び故殺(nonnegligent manslaughter)(これらの未遂及び2001年9月11日の同時多発テロ事件を含まない。)」
の基準であることがわかる。



参考として、『犯罪白書』の『資料 1-8 殺人・窃盗 各国における認知件数・発生率の推移』から、殺人の定義を載せる。

日本 殺人及び強盗殺人(未遂を含む。)

米国 謀殺(murder)及び故殺(nonnegligent manslaughter)(これらの未遂及び2001年9月11日の同時多発テロ事件を含まない。)


【細かいことを述べてきたが大雑把にまとめる。】

City-Data. comの 『New York, New York』
http://www.city-data.com/city/New-York-New-York.html

『Crime in New York by Year』(年ごとのニューヨークにおける犯罪)のMurdersはMurder and nonnegligent manslaughterのことであり、要するに、殺人の認知件数(既遂のみ)である。

厳密にいうと、これは、

謀殺(murder)及び故殺(nonnegligent manslaughter)(これらの未遂及び2001年9月11日の同時多発テロ事件を含まない。)


であるので、ニューヨークの治安は、日本のいかなる都道府県よりも、はるかに悪い。

日本の殺人の発生件数の統計は、テロや未遂を含んでいるので、その分、ニューヨークの治安が、さらに、はるかに、ずっと、何と修飾語をつけたらいいのかわからないほど、悪い。


【さらに追記】

ニューヨークの統計の和訳をもう少し見やすくした。
























テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
Crime in the United Statesは、「米国における犯罪認知件数」と訳す。 Transition/BIGLOBEウェブリブログ
[ ]