産業経済新聞 大阪版 市内版 昭和29年(1954年)3月5日 金曜日 8面 高校で生物を履修しなかった人のために、説明するが、日本では、降水量、気温が森林の生育に適している(←ただし、海底、高山、河原などは除く)ので、長い年月(火山から流れ出た溶岩で、大体、数百年間。山火事の跡地や元農地などであれば、数十年間)経過すれば、必ず、最終的には森林になる。このことは、高校生物をまともに学んだ人であったならば、試験によく出ることであるので、知っているはずである(←少なくとも、私が高校生のときは、生物の試験によく出た)。そういう知識がある人であれば、管理の悪い道路に木が生えていても、別に不思議なことでも何でもないと感じるだろう。 以上のことを実感したければ、廃道の写真が載っている下記サイト(リンクフリー)参照。なお、2番目のサイトは、最初のサイトのトップページのURLである。 http://www10.tok2.com/home/michibeya/omake/omake_html/R13_otaki_haido.html http://www10.tok2.com/home/michibeya/index.html なお、里山の林は、放置すると、極相林(=自然林=原生林)へと変化していく。これも、少なくとも、平成12年頃は、高校生物で履修しているはずであるが、中には、知らない人もいるので、あえて、載せる。 Column 里山の保全 上記高校生物の知識から、里山林が荒廃するということは、自然の状態へ還ることであることがわかる。 上記Columnの出典は、『視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録』(発行所:数研出版株式会社。第2刷 平成12年4月1日発行。監修:鈴木孝仁。ISBN:4410281615)p 179である。 もちろん、以上の高校生物の知識を知っている人もいるはずである。 http://d.hatena.ne.jp/s-takahiro/20070926 の 先日TVで北海道が検討している「森林環境税」についてのインタビュー聞いていたら、 に載っている発言をした人は、その可能性がある。 ついでに、1975年(昭和50年)以降、32年間、放置され、自然に還る(植樹された約300本のエゾヤマザクラが枯れまくり、自然林に還る)過程をたどっている北海道夕張市富野の山中の遊園地跡の新聞記事を下記に引用する。この間、放置されたことを原因として、水害が起こったという話を聞いたことがないことも付け加えておく。 私が、この新聞記事を読んで 里山林を放置して、極相林(=自然林=原生林)という自然の状態に還っても、それを原因とした水害は、起こらないのではないか。 と思ったのは、言うまでもない。 にぎわい 今は昔*夕張錦沢遊園跡*サクラひっそり なお、この記事の全文は、下記ブログ記事に載っているので、それらのURLを載せる。 http://blog.livedoor.jp/suikyuu_suikyuu/archives/50766303.html http://blogs.yahoo.co.jp/janpu_janpu/6332293.html せっかくだから、1999年(平成11年)に実施された大学入試センター試験 追試験の生物TBの第6問の本文の一部と、問1と、その答を載せる。なお、ブログの表記上、空欄を入力できないので、空欄は括弧にした。 植物群落は時間の経過とともに構成種が交代し、最終的に( 1 )へと移行する。この過程は( 2 )と呼ばれるが、その要因には土壌の発達、群落内部の光条件の変化、植物相互の関係などがあげられる。しかし、河原では、ときどき起こる洪水のために、( 2 )が一方向には進展せず、草原の状態が続く場合が多い。 答 大学入試センター試験に、このようなことが出題されている。 したがって、日本では、降水量、気温が森林の生育に適している(←ただし、海底、高山、河原などは除く)ので、長い年月(火山から流れ出た溶岩で、大体、数百年間。山火事の跡地や元農地などであれば、数十年間)経過すれば、必ず、最終的には森林になるということが、高校の生物の試験によく出題されたということが実感できるだろう。 ちなみに、陰樹林=極相林=自然林=原生林である。 さらに、2003年(平成15年)2月25日に実施された京都府立大学の農学部・人間環境学部(食保健学科・環境情報学科・環境デザイン学科 住環境学 専攻のみ)の大学入試の前期日程の生物TB・Uの大問2の一部と、その答を下記に載せる。 何らかの原因で裸地ができると、そこに植物が定着していき、数百年の年月を経て安定した群落が形成される。まず、コケ植物や、ススキなどの多年生草本が生育し、土壌が形成され、その後、アカマツなどの直射日光の強い光条件下でよく成長する( ア )が侵入する。この林ができあがると、日陰の弱い光でも生育できる( イ )が侵入し、林の構成が( イ )を中心とした林に変わっていき、安定した植物群落となる。この状態を極相という。このような植物群落の時間経過に伴う変化を( ウ )という。 答 2002年(平成14年)に実施された北海道立衛生学院 臨床検査技師科の入試の生物の大問4の一部と、その答も下記に載せる。 問 4 一般に湿原の乾燥化は長い年月をかけ徐々に進み、そして次に示すような順で別の植物群落に変わっていく。( a ) 〜 ( c )にあてはまる植物群落名を答えなさい。 答 2003年(平成15年)1月28日に実施された自治医科大学医学部の大学入試の第1次試験の生物TBの大問1の一部と、その答も下記に載せる。ただし、選択肢の記号は表記の都合上、少し、変えた。 選択肢の中から最も適当なものを一つ選べ。 答 ちなみに、カシは、陰樹である。ついでに書くが、シイ・カシの類は、照葉樹林(常緑広葉樹林)である。 このように、アカマツなどの陽樹林は放置しておくと、枯れまくり、陰樹林(=極相林=自然林=原生林)に変化することは、少なくとも、数年前までは、高校生物の常識であった。 ちなみに、カブトムシ、クワガタは、原生林の深い森ではなく、人間の手の入った雑木林や2次林に、多く生息していることを知りたかったら、下記サイトがお薦めである。 http://www.rakuten.ne.jp/gold/chanet/intro/insect/insect_forest.htm なお http://rsy-nagoya.com/wisdom/tiiki/tiiki10.html http://rsy-nagoya.com/wisdom/ (←ここへリンクしてほしいそうなので、このURLも記載する) によれば、2004年10月20日、兵庫県北部を襲った台風23号の風倒木が川の流れをせき止め、川を氾濫させたのは、根の張りが弱く、風に弱い密集したスギやヒノキ林も一因となったようである。このサイトの内容が正しいと仮定して、以下、論を進める。きっと、水害という点では、杉や檜の密集させた植樹は、禿山よりも危険なのだろう。ということは、密集させた植樹でなければ、放置して、枯れまくり、陰樹林へ還っていっても、問題ないのだろう。 ちなみに http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/rensai/200503tajima/08.htm に、神戸新聞(2005年3月26日)のサイトがあるが、上記サイトと、類似のことが書かれていた。 なお、現在は、全ての国産材の価格が暴落しているというわけではない。 http://www.iesu.co.jp/shinbun/2007/19-3-25.htm (北海道住宅新聞 平成19年3月25日号)に ロシア産のカラマツ丸太は昨年あたりから値上がり気味だが、さらに今年夏にもロシア側の輸出税が3倍に上がるためさらなる価格上昇が見込まれている。この影響で道産カラマツも値上がり気味で、カラマツ集成材は7万5000円/前後だったのが9万円を超えている。 と記載されていた。 最近は、ロシア産のカラマツ丸太値上がりの影響で、国産のカラマツ等は、値上がりしているらしい。 また http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/05watching/20060830/index.htm (十勝毎日新聞社 2006年8月30日)に 一方、昭和30、40年代に植林したカラマツは、伐採の適期を迎えている。道によると、道内のカラマツ林は人工林森林面積の30%に相当する46万ヘクタール。木材体積量で十勝は全道の4分の1を占め、隣の網走管内を加えると全道の46%に上る。 と記載されていた。 以上より、少なくとも、北海道内のカラマツ所有者は、伐採の適期を迎えたときに、価格が上昇しているので、今頃は、カラマツを伐採しているだろう。もっとも、再び、カラマツを植林して、間伐などを30〜40年間、し続けるのは、所有者や、その相続人の高齢化、30〜40年後の伐採の時期に、価格が暴落している危険性を考えると、あまり、やりたがらないだろうが・・・ 2007年(平成19年)9月7日(金)に北海道で放映されたNHKの『北海道クローズアップ』の「カラマツ人気 急上昇〜道産材ブームの光と影」にも、そういう内容があったような記憶がある。 なお、この番組の内容については http://kitanokawa.blog50.fc2.com/blog-entry-262.html http://www.agr.hokudai.ac.jp/fres/silv/index.php?%CE%D0%A4%CE%C9%F7%A1%A6%CC%DA%B8%CF%A4%E9%A4%B7 も参照するとよいかもしれない。 カラマツは、北海道 網走管内、北海道 十勝管内だけにあるのではない。北海道 釧路管内にも、ある。下記新聞記事参照。なお、浜中の男性は、元の新聞記事では、実名であったが、プライバシー保護のため、ぼかした。ちなみに、浜中町は、北海道 釧路管内に存在する。 北海道新聞 朝刊 2007 年(平成19年)10月25日(木曜日)16版 釧路 26面 カラマツで牛舎を建て、その牛舎の耐久年数が、鉄骨造の牛舎より、長くなった事例が報告されている。また、外国材の値上がりもあり、国産材の価格が上昇する可能性も書かれている。さらに、カラマツを所有している北海道 釧路管内 白糠町の酪農家の男性の、カラマツ価格上昇による喜びも読み取れる。 この新聞記事からも、カラマツの価格上昇が実感できるだろう。 ちなみに、日本が、降水量の多い国であることは、高校日本史の図表である『綜合日本史図表』(監修 神戸学院大学教授・広島大学名誉教授 坂本賞三 東京工業大学名誉教授・国立歴史民俗博物館名誉教授:福田豊彦。発行所:教育図書出版 第一学習社。1994年2月1日初版発行。2000年1月10日改訂11版発。ISBN:4804053050)p 6にも記載されている。せっかくだから、下記に引用する。なお、先土器時代(旧石器時代)の箇所に記載されていた。 日本の化石人骨は、ヨーロッパなどにくらべて、骨の遺存状況が悪く、消え去ってしまっていることが多い。これは、日本の土壌が酸性を帯びており、また、日本が雨の多い地帯であり、土中深くまで酸性化が進行しているため だといわれる。そのため日本では、石灰岩地帯以外での化石人骨の発見は、今後ともあまり期待できないであろう。 上記引用を読めば、高校で、地理でなく、日本史を選択した人も、まともに学んだ人であれば、日本が、降水量の多い国であることは常識なのではないかという気がしてくるだろう。 産業経済新聞 大阪版 市内版 昭和29年(1954年)3月5日 金曜日 8面 上記新聞記事を書いた新聞記者のお気に入りの季節は春であって、夏、秋、冬でないことがわかる。 このブログ記事は、「昭和29年頃の興味深い新聞記事など その3」 http://supplementary.at.webry.info/200704/article_10.html から続き、「昭和29年頃の興味深い新聞記事など その5」 http://supplementary.at.webry.info/200704/article_14.html へ続く。字数制限のため、分けた。 |
| << 前記事(2007/04/18) | トップへ | 後記事(2007/04/22)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/04/18) | トップへ | 後記事(2007/04/22)>> |